橋本3兄弟の長男 橋本画廊さん(佳昌さんは画廊を経営されているので、いつもこう呼んでいる)は備前焼界の革命者だと、僕は思っている。
芸術と商売の間にあるおっきな壁を取っ払っているからだ。

「だって宿屋の売店に数万円もする備前焼をかっこよく並べたって、誰も買ってくれませんよ。ライバルは箱菓子なんです。お客様に箱菓子よりも備前焼を買って帰ろう、と思わせなければ負けなんです。」



橋本画廊さんがサンロード吉備路で販売する備前焼は綺麗にラッピングされている。リボンなんか付いている場合もある。
もちろん棚になんて並べない。大きなザルにごそっと山積みにしてレジ横に置くのだ。
値段も1000円前後。売り方も価格設定も革命的でしょ。

今ではこのやり方で県内のホテルやサービスエリア40箇所以上に三晃庵の備前焼を納品している。




橋本3兄弟の次男、橋本和哉さんも備前焼界の革命者だと、僕は思っている。
芸術と実用に間にあるおっきな壁を取っ払っているからだ。
それはグイ呑みひとつとってみても分かる。


「当然備前焼らしい景色の美しさも必要です。でも実際にそれで日本酒を飲んで旨くなければ意味がないでしょう。私はまず、グイ呑みの薄さにこだわります。備前焼は呼吸しているんですよ。だから、それに日本酒を注げば空気と酒が混ざりまろやかになるんです。薄ければ薄いほど、備前焼を通して空気と酒が上手く混ざります。
また、グイ呑みを窯に入れるときは伏せて置きます。当然伏せてしまうとグイ呑みの中の部分には、松の灰が溶けることでできるボタ(備前焼らしい模様)は付着しません。でもその灰色の部分はとびっきり遠赤外線を放射するんです。これが更に酒をまろやかにします。」


和哉さんが生み出す花瓶は、大理石の上に山百合を活けて置いてみたい誘惑にかられるし、彼が焼く平皿でキャビアのたっぷりのったカッペリーニを食べてみたくなる。

古備前の伝統を踏襲しつつ、新たな作風に挑戦し続ける橋本和哉さん、ねっ革命的でしょ。




橋本3兄弟の3男、直樹さんもきっと備前焼の革命者だと、僕は思っている。
だって、こんな素敵な長男と次男の間で彼らのおっきな後姿を見て育っているのだから。
いつもサンロードにパリッとスーツを着こなして納品にこられる。橋本3兄弟の特攻隊長といったところだろうか。







次男の和哉さんが生み出す和哉流の新たな作風の備前焼を長男の画廊さんが生み出す新たな販売手法で世間にアピールし、3男の直樹さんが駆けずり回って売り歩く。

これからも彼らが流す汗の分だけ備前焼の新しい道が拓かれていくことだろう。









橋本画廊(窯元 三晃庵)


住所      岡山県備前市伊部 606-1
電話番号   0869-63-0355
FAX      0869-63-0277


 
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